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しみの治療〜外用(塗り薬)療法

暑い日が続いていますが、夏バテなどしていませんか?まい皮膚科クリニック 院長 小林理美です。日差しの強さが気になる季節ですね。紫外線対策はいかがでしょうか? 夏の紫外線対策を怠ると、秋になって「しみ」が気になるなんてこともあるかもしれません。この時期、紫外線対策は十分しておいてくださいね。

当院には、「しみ」が気になるという患者さんが多く来院されています。しみの治療法の選択肢として「レーザー」「スーパーフォトセラピー(光治療)」等のご希望が多いようです。しかし、機械の治療で簡単に消せるしみは確かにありますが、色調や種類によってはこれらの治療の有効性がないものもあります。そうした場合に有効な治療法として「外用(塗り薬)療法」があります。 今回は、この当院での外用療法の薬をご紹介したいと思います。皮膚科で処方する薬は効力の違う薬です。医師の指示に従って使用するようにしてくださいね。


使用される代表的な薬剤

しみ治療に使用される代表的な外用剤(塗り薬)は、ハイドロキノン軟膏・レチノイン酸軟膏の2種類です。これらの薬はどうして、しみに有効なのでしょうか?

ハイドロキノン軟膏
ハイドロキノンは、メラニンというしみのもとになる色素をつくる酵素の阻害剤です。
また、メラニン色素を作る細胞(メラノサイト)に対して、細胞毒性を持ちます。このため、メラニン色素の合成が阻害されて強い漂白効果を発揮します。
市販の化粧品には、アルブチン・コウジ酸・プラセンタ等数多くの美白成分が同じような作用を持つものとして配合されていますが、成分の作用としてはハイドロキノンに比べると100分の1程度といわれ、効果を期待するのは難しいようです。昨年よりハイドロキノン入りの化粧品も登場してはいますが、まだ濃度が低い(2%以下・当院のハイドロキノン軟膏は4〜5%)ようです。

副作用
かぶれを起こすことがありますので、まずは1日1回のみの部分使用で様子を見てから使用してみましょう。単独使用で赤くなる場合、アレルギーテストをする場合もあります。下記のレチノイン酸軟膏との併用で治療している場合、ハイドロキノン軟膏がしみて皮膚が赤くなったり、ひりひりしたりします。この作用が強い場合には、まずはレチノイン酸軟膏の使用を中止してみます。
レチノイン酸(ビタミンA誘導体)軟膏
皮膚の上皮細胞は、新陳代謝で約4週間で入れ替わっています。皮膚の深いところでできた細胞は、徐々に皮膚の表面に移動し、やがては垢(角質)となって剥がれ落ちます。これをターンオーバーと呼びます。レチノイン酸は、このターンオーバーを活発にして、古い角質を剥がしていく作用があるために、表皮細胞はどんどん上方に押し上げられ、これと同時にメラニン色素も排出してくれるわけです。これがレチノイン酸の一番の特長でしょう。
市販の化粧品にはこうした作用を持つものは、あまりありません。一種のビタミンA誘導体としてはレチノールという成分が化粧品に配合されていますが、これはレチノイン酸に比べると約30分の1位の効果だといわれています。副作用は殆どなく安全性は高いのですが、その分効果が薄いといえるでしょう。

治療方法

レチノイン酸軟膏をしみのある場所にぬり、その上にハイドロキノン軟膏を外用します。使用開始後、レチノイン酸の力で外用部位の皮膚が赤くなり、皮膚が少々剥けてきます。初めの2〜3週間がこの作用が強いときです。その後皮膚がレチノイン酸に慣れてくるため、あまり刺激感がなくなってきます。レチノイン酸で皮膚の細胞の新陳代謝を高めて、皮膚に貯まっているメラニンを排出させ、この期間に強い漂白剤であるハイドロキノンを同時に作用させて、新しいメラニンの合成を阻害することで、メラニン色素の少ない、きれいな肌に置き換えるという治療ということになります。治療期間の目安は約3ヶ月程度と考えています。その後もハイドロキノン軟膏のみを継続使用していくと効果的です。この他に、しみの種類やお肌の状態により、内服薬、保湿剤、ピーリング剤、日焼け止めクリームなどが必要になることがありますので、医師と相談しながら治療を進めていきましょう。
皮膚科/美容皮膚科
まい皮膚科クリニック

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