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主な疾患
ウイルス疾患
疣贅(いぼ)|伝染性軟属腫(水いぼ)|帯状疱疹|単純性ヘルペス|水瘡(みずぼうそう)|麻疹(はしか)|風疹(3日はしか)|手足口病| 伝染性紅斑(りんご病)
疣贅(いぼ)
- 「手足のいぼ(尋常性疣贅)」とは?
- 手足に出来る感染性のイボのことを尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)と言います。
ヒトパピローマ・ウイルスの感染により生じます。
段々に数が増えて、大きくなるのが特徴です。
手に出来たいぼは痛みや痒みがなく放置されやすいため、増えてしまうこともあります。
また、足の裏に出来ているとウオノメと間違われやすく、ウオノメの治療により難治化することがあります。
見つけたら、数が少なく小さいうちに治療するのが良いでしょう。 - いぼの治療は?
- 治療は液体窒素で冷凍凝固処置するのが一般的です。
1週間から2週間に1度の治療が必要です。
難治性のものでは数ヶ月の治療が必要です。
冷凍凝固法は少し痛みを伴う治療ですので、小さなお子様や痛みに弱い方に対してはほかの方法を組み合わせて治療していきます。
当院ではステリーハイドという消毒薬等の外用療法等も行っております。
伝染性軟属腫(水いぼ)
- 「水いぼ(伝染性軟属腫)」とは?
-

子供(幼稚園生や小学生位)によく見られるウイルスによるいぼです。
人から人への感染です。
子供同士が裸で接することの多いプールなどで感染することが多いようです。
(プールの水で移るわけではありません。
)ただし、大人になると体に免疫がついて自然に治る病気です。
(治るまでの期間は半年以内のこともありますが、1年以上かかることもあります。
) - いぼの治療は?
- 自然治癒のある病気ですので経過を見るのもひとつの方法ですが、大きくなったり広がったりする場合は取ってしまったほうが良いでしょう。
治療は、水いぼを取るための特殊なピンセットでつまみ取る方法が一般的です。
ただし痛みを伴うので、当院では処置前に麻酔のシール(ペンレス)を使用して頂くことをお勧めしております。
帯状疱疹
- 「帯状疱疹」とは?
- 水痘(水ぼうそう)を起こすウイルスによって生じます。
このウイルスの初感染では水痘(みずぼうそう)になりますが、この時に主に皮膚にでた発疹から神経を伝わって神経節といわれる部位にウイルスが潜伏するといわれております。
これらが、何らかの誘因(過労や風邪・悪性腫瘍等の免疫機能の低下等)で、再活性化して発症するのが帯状疱疹です。
顔・躯幹に好発します。
からだの片側の部分に 赤い丘疹や水疱が神経の走行に沿って帯状に出現します。
神経も炎症を起こし、痛みを伴います。
痛みは炎症の程度や年齢、皮疹の部位、初めの治療の仕方によって異なります。 - 治療は?
- やや高額ではありますが、抗ヘルペスウイルス薬の内服を出来るだけ早期に開始することが有効です。
重症例では、入院して抗ヘルペスウイルス薬の点滴静注が必要な場合もあります。
痛み止めに非ステロイド系抗炎症剤の内服やビタミンB12の内服も併用されます。
外用薬は非ステロイド抗炎症剤の軟膏、細菌二次感染が考えられれば化膿止めの軟膏、潰瘍化してしまったものに潰瘍治療薬が使用されます。
また帯状疱疹後の神経痛に対しては、様々な治療は試みられていますので、ご相談下さい。
単純性ヘルペス
- 「単純性ヘルペス」とは?
- 単純性ヘルペスウイルスの初感染、再感染、再発により、皮膚や粘膜に小水疱やびらん(ただれ)を作る病気です。
初感染は、ウイルスに対して免疫を持っていないために高熱などの全身症状を伴い、ひどい症状になります。
しかし、多くの場合初感染の時は無症状であるともいわれています。
再発は、以前ヘルペスウイルスに感染し抗体を持っている人が、風邪などで免疫が低下した場合などにウイルスが再活性化して、症状を表した場合を言います。
再発は既にウイルスに対して免疫が出来ているので、一般に軽症になります。 - 治療は?
- 軽症の場合、抗ヘルペスウイルス薬の外用を行いますが、抗ウイルス薬の全身投与が薦められています。
(米国の FDA で抗ウイルス薬外用薬の使用に対し、耐性ウイルスの出現を増加させるおそれがあるとして警告を発しております。
) 初感染や中等症の場合には、抗ヘルペスウイルス薬の内服を行い、重症例では点滴静注を行うこともあります。
細菌の二次感染を伴う場合は、抗生物質の全身投与または外用の併用を行います。
水瘡(みずぼうそう)
- 「水痘(みずぼうそう)」とは?
- みずぼうそうウイルスによる全身性の感染症です。
主として小児がかかる疾患ですが、最近は成人も稀ではありません。
小児に比べて成人で発症した場合は重症になり易く、注意が必要です。
発熱や全身倦怠感等風邪症状があり、頭部・身体から四肢にかけて、粟粒大の赤みと小水疱が出来ます。
その後、痂皮が出来て約7日位で治ります。
ただし、重症化した場合脳炎や肺炎がが合併する場合もあり、成人例では特に注意が必要です。 - 治療は?
- ワクチンをしておくと発症しても、軽く済む傾向があります。
かかってしまったら、まずは安静が一番です。
発疹を乾かすためにカチリという外用剤で覆ってあげるのが良いでしょう。
感染性がありますので、お子さんはすべての発疹が痂皮化(かさぶた状)するまでは学校に行けません。
大人で重症な場合は、入院等になる場合もあります。
帯状疱疹の抗ウイルス剤が有効ですが、保険適応にはなっていません。
麻疹(はしか)
- 「麻疹(はしか)」とは?
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麻疹(はしか)のウイルスによる全身性の感染症です。
2~6歳の小児がかかることが多い疾患です。
成人例は少ないですが、かかると重症化する傾向があります。
- 潜伏期:10日
- 前駆期:突然の高熱・風邪症状・口腔内のコプリック斑(白斑)
- 発疹期:一度解熱し、再度上昇する時に発疹が出ます。
発疹はわずかに隆起する小紅斑です。
- 治療は?
- 重症化すると、肺炎や中耳炎・脳炎になる場合もあり、死亡例も報告されています。
ワクチンをしておくことが重要な疾患といえるでしょう。
かかってしまった場合は、通院以外の外出を控え、安静にしてください。
感染の恐れがありますので、発疹を伴う熱が下がったあと3日が過ぎるまでは出席停止となっています。
麻疹ウイルスに直接効く薬はありません。
咳止め・解熱剤などの対症療法と、2次感染予防のための抗生剤の内服をしたりします。
全身状態が悪い場合には、入院になることもあります。
風疹(3日はしか)
- 「風疹」とは?
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風疹ウイルスの感染による全身性感染症です。
- 潜伏期:14~21日
- 前駆期:発熱・発疹、リンパ節腫脹(ことに耳介後部、後頭部、頚部)
- 発疹期:前駆期はかなり短く、ほとんど発熱と同時に発疹が生じます。
発疹は隆起せず、大きな斑にもならず、約3日で消退します。
風疹に伴う最大の問題は、妊娠前半期の妊婦の初感染によって風疹ウイルス感染が胎児におよび、先天異常を含む様々な症状を呈する先天性風疹症候群(congenital rubella syndrome:CRS)が高率に出現することです。
- 治療は?
- 特異的治療法はなく対症療法です。
ワクチンが実用化され広く使われています。
風疹の流行の規模は縮小していますが、風疹に対する免疫を有しない女性が妊娠した場合に風疹の初感染を受ければ、先天性風疹症候群発生の危険性が高いことは明らかで、現時点では幼児期のみならず中学生に対しても風疹ワクチン接種を積極的にすすめる必要があるとされています。
感染の恐れがありますので、紅斑性の発疹が消失するまでは出席停止です。
まれに色素沈着を起こすことがありますが、その時点では問題ありません。
手足口病
- 「手足口病」とは?
- 幼児や小児によく見られる疾患ですが大人でもかかり、その病名のとおり手のひら、足の裏、口の中に小さな発疹や盛り上がった水疱が出来ます。
場合によっては 肘やおしりにも出来ることがあります。
前駆症状はない場合が多いですが、時に軽い発熱、食欲不振、だるさ等の体調不良から始まり、発熱から2日くらい過ぎた頃から発疹や水疱が出来始めます。
大部分は1週間から10日で自然に治り、治療もあまり必要とされませんが、まれに髄膜炎や脳炎等の中枢神経症状が見らることもあります。
原因はコクサッキーウイルスやエンテロウイルスによる感染で夏(6~10月)にかけて多く見られ、経口、経気道感染で移ります。 - 手足口病の治療は?
- 水疱に対しては非ステロイド系の外用薬、口内炎にはサルコートなど口内炎用の治療薬が有効とされます。
この疾患はあまり心配はいりませんが、発疹の初期2~3日は症状に注意し、元気がない、頭痛や嘔吐、高熱が2日以上続く場合は慎重に対処する必要があると思われます。
伝染性紅斑(りんご病)
- 「伝染性紅斑」とは?
- 伝染性紅斑は,ヒトパルボウイルス B19(HPV-B19) によって発症する感染症です。
顔が赤くなるので日本では俗にりんご病と呼ばれております。
潜伏期は 14~18 日位であり、発疹が出現する前にウィルスが血中や咽頭に検出されますが、発疹が出現してからは検出されません。
伝染性紅斑の症状で典型的なものとしては、顔面の『平手打ち様紅斑』と四肢伸側の『網状紅斑』があげられます。
これらの皮疹が消退した後も、入浴や日光や緊張などで軽度の皮疹が再燃することが知られています。 - 治療は?
- 般的に小児に多く、発疹の他は発熱程度で自然治癒するので、特に治療を必要としません。
成人にもこのウィルスは感染し、無症状のこともあるし、軽い発疹が出現したり、時に多発性の関節炎を伴うこともありますがこの場合も対症療法ということになります。









